No. 003

自分の足がクモの巣静脈瘤か判断する方法

自分の足がクモの巣静脈瘤か判断する方法

足の血管は透けて見えるのは当たり前

血管が見えない足を持っている人は、この世に存在しません。では、どんな血管がクモの巣静脈瘤なのでしょうか。アメリカでは文字通りスパイダー・ベインといって、これを直訳するとクモの巣静脈となります。クモの巣状の毛細血管はコブではないので、実は瘤ではありませんが、日本では静脈瘤として分類しています。正確には毛細血管拡張症です。白人は肌が白く薄いので、クモの巣静脈瘤になっている方が多いです。白くて肥満の方も多いので、よけいに目立つのかもしれません。黒人だと全く目立ちませんよね。
日本人も足首の内側の部分の皮膚が薄いので、この部位に毛細血管が見えますが、これはクモの巣静脈瘤ではありません。太ももやひざ裏、ふくらはぎなどにみえる赤い血管がクモの巣静脈瘤です。血管は押すと一瞬消えますので、赤あざと区別できます。紛らわしいのがリベドーと言われるものです。リベドーは大理石様皮膚や網状皮斑と言われる皮膚の色素沈着で、押しても消えません。リベドーは皮膚科を受診します。リベドーで血管外科を受診される方は数多いので、リベドーについて以下に解説します。

リベドーとは?

リベドーはクモの巣静脈瘤と間違えやすいのですが、赤紫色の樹枝状(じゅしじょう)もしくは網目状の模様が足にみられるものです。皮膚の末梢循環障害による症状のひとつで、リベドーと呼ばれています。赤外線ストーブやこたつなどによる下肢の褐色色素沈着を伴った“ひだこ”とは、区別されます。寒冷やさまざまな病気などによって血液の流れが悪くなり、酸素の少ない血液がたまることで、毛細血管の拡張や皮膚の赤紫色の網目状変化が起こるものです。

リベドーは、
(1)大理石様(だいりせきよう)皮膚、
(2)網状皮斑、
(3)樹枝状皮斑
の3つのタイプに分類されます。

(1)は若い女性に起こりやすく寒冷刺激によって生じます。形は環が閉じた網目模様をつくります。(2)と(3)は持続性で症候性(原因になる基礎疾患がある)ことが多く、(2)は寒冷とは関係なく網状の構造は完全に閉鎖し、湿疹が持続します。(3)は網目状が途切れ樹枝状の構造をしています。
これらの特徴をよく観察し、自分の足がクモの巣静脈瘤か判断してみてください。ご不安な場合はリベドーかな?と思ってもお気軽に受診して頂いて構いません。

この記事の関連コラム

各コンテンツはこちらから

監修医師紹介

百川文健医師
横浜静脈瘤クリニック
百川 文健医師
保有資格
日本外科学会 外科専門医日本脈管学会 脈管専門医 / 下肢静脈瘤 血管内焼灼術指導医
経歴
2006年弘前大学医学部医学科卒業
2007年東京慈恵会医科大学付属病院初期研修
2009年東京慈恵会医科大学柏病院外科勤務
2010年厚木市立病院外科勤務
2011年春日部市中央総合病院外科勤務
2012年東京慈恵会医科大学柏病院外科、血管外科勤務
2014年東京慈恵会医科大学付属病院外科、血管外科勤務
2015年厚木市立病院外科、血管外科勤務
2017年埼玉循環器呼吸器病センター血管外科勤務
2020年横浜静脈瘤クリニック 院長