No. 018

市販のきついストッキングと医療用弾性ストッキングは違う?

市販のストッキングと医療用弾性ストッキングは全く別物

市販のストッキングと医療用ストッキングは全く違うものです。まず、市販のストッキングは、軽いむくみを軽減するためのもので、下肢静脈瘤の予防や治療には、圧が足らないものがほとんどです。私も工場を視察しましたが、ストッキング先進国のドイツでは4つのストッキングレベルがあります。市販のものはレベル1以下(10mmHg以下)のものが多く、段階圧にもなっていないものもあります。レベル1では下肢静脈瘤の治療ができません。

自分に合った弾性ストッキングを選ぶことが大切

当院で扱っている医療用ストッキングはレベル2(20~30mmHg)で、しかも段階圧構造になっています。段階圧とは上に行くにしたがって順々に圧が下がる構造で、これもドイツの製品基準では、部位で圧が決まっています。足首圧を100%とすると、ふくらはぎで80%、太ももで50%と、圧が上に行くにしたがって弱くなり、静脈血が心臓に戻りやすい構造になっているのです。そして、きちんとした圧を出すためには、足首とふくらはぎのサイズ測定が重要なのですが、それも市販の場合いい加減なことが多いです。また、医療用ストッキングにはきちんと合うものにするためにssから2Lまで5~6段階のきめ細かいサイズがありますが、市販ではサイズがあまりないことが多いです。
このように医療用ストッキングはコンタクトレンズと同じ医療機器であり、他人に貸したりすることができないものなのです。最近では綿を混入したりして通気性をアップさせたものや活性炭を入れることで蒸れやにおいを減弱させるものなども新製品としてラインナップしてきています。なお市販の筋肉を支持する目的のサポーターは、装着部以下が逆にむくむことがあるので注意が必要です。

どうせ履くなら医療用弾性ストッキング

どうせ履くのであれば、効果の高い医療用ストッキングをお勧めします。ただし、履いてはいけない人もいます。例えば、糖尿病や動脈硬化で足の動脈の血流が悪い人などです。そのため当院では診察の後、医療用ストッキングを装着していただいておりますので、お気軽にご相談ください。心不全の方や妊婦さんも主治医と相談された方がいいでしょう。
繰り返しますが、ストッキングはコンタクトレンズと同じ医療機器だと思って、しっかりと測定し、自分の足にあったものを着用するようにしてください。

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監修医師紹介

百川文健医師
横浜静脈瘤クリニック
百川 文健医師
保有資格
日本外科学会 外科専門医日本脈管学会 脈管専門医 / 下肢静脈瘤 血管内焼灼術指導医
経歴
2006年弘前大学医学部医学科卒業
2007年東京慈恵会医科大学付属病院初期研修
2009年東京慈恵会医科大学柏病院外科勤務
2010年厚木市立病院外科勤務
2011年春日部市中央総合病院外科勤務
2012年東京慈恵会医科大学柏病院外科、血管外科勤務
2014年東京慈恵会医科大学付属病院外科、血管外科勤務
2015年厚木市立病院外科、血管外科勤務
2017年埼玉循環器呼吸器病センター血管外科勤務
2020年横浜静脈瘤クリニック 院長

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